人付き合いが苦手なシニアでも、友達ができる趣味

効果別おすすめの趣味

シニアの方から「友達を増やしたいけどなかなか出会いがない」という悩みをよく聞きます。人付き合いは苦手だけど、さみしがり屋という人も多いようです。高齢になるにつれて、配偶者や友人に先立たれ、徐々に交友関係が狭くなっていくという問題もかかえています。

かおかお
かおかお

これからも続く、長い人生を楽しく生きるには、友人丈夫な身体がとても大事になってきます

人付き合いが苦手で口下手だから、新しい友達なんて作るの無理!そんな風に考えているシニアもいるかもしれません。でも、おしゃべりをそれほどしなくても、友達ができる趣味があるとしたら、始めてみたくなりませんか?

友達ができる環境を作る方法と社交的ではないシニアが友達を作るためのポイントを解説。人付き合いが苦手なシニアでも、楽に友達ができる趣味を紹介します。もし趣味だけ知りたい方は、解説は飛ばして趣味の項目だけご覧ください。

シニアでも友達ができやすい環境 小さなコミュニティに入る

年齢に関係なく、友達ができやすい環境というのはコミュニティに属することです。振り返ってみるとわかりますが、人付き合いが苦手な方でも、小学校や中学・高校と学生時代はそれほど努力せず友達を作ることができたのではないでしょうか。

学校以外のコミュニティでも同様に、部活に所属していれば部活の、会社員時代は会社の友達というように、今より気軽に友達が作れたことでしょう。会社を退職して老後生活を迎えたシニアは、自分から積極的に趣味のサークルに入ることがおすすめです。そしてできれば、それほど大人数ではない15人ほどの小さめのサークルを選んで入りましょう。

なぜなら、大所帯のサークルだとたくさんの顔見知りはできますが、親しくなるには難しくなります。また少人数のサークルだと、関係がすでに出来上がってしまっていて、輪の中に入るという意識が強くなります。15人前後のグループであれば、メンバーの関係性も少人数ほどの結束力はなく流動的ゆるいつながりの中で自分に合う人を見つけられるからです。

人付き合いの苦手なシニア必見! 友達の作りのポイント

自分は人となかなか打ち解けられない…。口下手で、楽しいおしゃべりをするのが苦手…。新しいコミュニティに入ってみても、自分は面白い人間ではないからうまく馴染めるかどうか不安。そう思っているシニアは多いでしょう。

一生懸命頑張って友達を作ろうと意識すると、力が入りすぎて場で浮いてしまうことがあります。そうならないよう、人付き合いが苦手なシニアが気を付けるべきポイントをまとめました。

  • 自分に無理をしない
  • 相手との距離感を大切にする
  • できる限りでいいので、穏やかな気持ちでいる
  • うまく話せなくてもいいから、相手の話を聞く
  • 一緒に居心地よく過ごすことができればベストと思う

ひとつずつ解説していきますね。

自分に無理をしない

友達を作る目的でコミュニティに入ることは問題ありません。ただ自分が無理をして周りの人に合わせても、長続きする関係にはならないので注意が必要です。自分に無理をしないためにも、活動内容に興味のあるサークルを選び、活動そのものを楽しむようにしましょう。

うまく人と話せなかったとしても、活動が楽しめれば御の字。参加するときの挨拶と、帰るときの挨拶を忘れずにすれば、友達を作る上で全く問題なしです。なぜ人とうまく話せなかったとしても、問題なしと断言できるかというと、親密な人間関係を築くために一緒に過ごした時間の長さ」が最も重要だからです。

アイオワ州立大学のダニエル・フルシュカ氏は、人と仲良くなるための最も重要な要素はなにかを調べました。すると相手の性格や、社会的地位、社交性などよりも、一緒に過ごす時間の長さ」が親密な人間関係を築くのに最も重要であると判明しました。

人と仲良くなるには「時間」「同期」「互恵」の3ポイントが重要だったより

人との距離感を大切にする

友達作りが下手な人の特徴として、他人との距離感が分からなくなってしまうというものがあります。人はみな、好きな人には自分の思いを分かってもらいたいですし、自分の思いを否定されるのは悲しいものです。

サークルに入って時間が経つにつれて、顔見知りになり、相手の人柄が分かるようになると、相手と仲良くなりたいという気持ちが生まれてきます。

人はだれかに好意を持つと、自分の話を相手にしたくなるものです。しかし、ここで注意が必要。好きな相手の心地良いと感じる距離感を知っていますか?相手が望んでいる距離感を想像しながら、自分の話をしたり、相手の話を聞くことが大切です。

できる限りでいいので、穏やかな気持ちでいる

シニアに限らず、初対面では緊張して笑顔がぎこちなくなってしまう…という悩みを抱えている人は意外と多いもの。うまく人と話せるか自信がないと悩む人も多いです。

人は新しい場所や、知らない人に出会うと不安になるものです。自宅や家族がいる場所は、コンフォートゾーンといって、居心地よい、いつもと変わらない安心できる場所です。新しいサークルに参加するというのは、このコンフォートゾーンを出た状態になります。新しい場所や知らない人に出会うことは、未知の体験に挑んでいる状態です。緊張するのが当たり前なのです。

しかし、コンフォートゾーンを出ないと、人生の楽しみが生まれないのです。シニアは脳を老化させないためにも、積極的にコンフォートゾーンを出るようにしなければいけません。

緊張するのは当たり前のこととして受け止め、コンフォートゾーンから出て冒険している自分をほめてあげましょう。また緊張しないようにと意識するとより緊張してしまうので、意識を趣味の活動に集中することが大切です。

うまく話せなくていいから、相手の話を聞く

自分はうまく話せない…。つまらないと思われてしまうんじゃないか…。おしゃべりが上手じゃなくても、そんな心配にならなくても大丈夫です。なぜおしゃべりが上手じゃなくても大丈夫かというと、コミュニケーションでは、しゃべることよりも聞くことが大切だからです。

人間が最も興味のあるもの、なんだかわかりますか?お金かな?愛かな?地位?どれも違います。人間が最も興味のあるものは、「自分」なんです。ですから、おしゃべりなんて得意じゃなくていいんです。

相手がどんな人か。なにに興味を持っているのか知るために、相手の話を聞くことがコミュニケーションをする上で大切なんです。相手は、自分の話に興味を持ってくれたことで、あなたを好きになってくれるでしょう。

一緒に居心地よく過ごすことができればベスト

うまくおしゃべりできなくても、あなたも周りの人も一緒に居心地よく過ごすことができれば上出来です。先ほども述べたように、「一緒に過ごす時間の長さ」が、親密な関係を作る上で最も大切なのですから。

とはいえ、自分の話もしたいですよね。相手の話を聞いたら、勇気を持って自分の話もしてみてください。居心地の良さが崩れなければ場に適した話として、楽しく共有できるでしょう。もし、場が崩れるようだったら、今はそのタイミングじゃないんだと思って、自分の引き出しにそっとしまってください。居心地良い相手・集団であれば、人間関係はこれからも長く続くものです。あせらず機会を見て、挑戦しましょう。

人付き合いが苦手なシニアにおすすめの趣味

人付き合いが苦手なシニアが趣味を始めるなら、会話に困らずに過ごせる環境、ストレスのかからない環境を選んだ方が良いでしょう。自然の中に身を置く趣味であれば、景色を楽しむことができ、おしゃべりを頑張らなくても大丈夫です。

人は自然の中で過ごすだけで、セロトニンという爽やかなすがすがしい気持ちを感じる幸せホルモンが分泌されます。セロトニンはストレスを大幅に解消する効果があります。

人付き合いの苦手なシニアにおすすめするのは、アウトドアの趣味です。

  • ウォーキング
  • ハイキング
  • 山登り
  • トレッキング
  • バードウォッチング
  • カメラ
  • 写生会

身体を動かす趣味は、脳を活性化させ、健康を増進させます。一定のスピードで身体を動かす運動も、幸せホルモン・セロトニンの分泌を促す効果があります。

カメラや写生会なども、自然やきれいな景色に身を置き、写真撮影や写生を楽しむので、それほど会話をせずに済みます。また撮影や写生など作業に没頭することは、今抱えている不安や心配から自分を切り離すことができます。夢中になれる趣味を持つことは、人生の充実には欠かせないものなのでおすすめです。

まとめ

人付き合いが苦手なシニアでも、趣味のサークルに入ることで友達が簡単に作れます。人と親密になる重要な要素は上手なおしゃべりではなく「一緒にいる時間の長さ」。頑張って打ち解けようとせず、居心地良く過ごすことで社交的じゃなくても時間と共に親しい友人ができるようになります

人付き合いが苦手なシニアは、自然の中で身体を動かすアウトドアの趣味サークルに入るのがおすすめです。自然の中に身を置いて、リラックスして一緒に過ごす中で自分に合う友達を見つけてみましょう。

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